■ イタリアの料理雑誌・料理書を日本語で読む ■
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【総合解説】

イタリア発の記事を厳選して日本語に翻訳。
地方料理、食材、食文化、レストランガイド、ワイン関連の情報を中心に、A5サイズの小冊子にまとめました。
イタリア語イタリア料理初心者にもわかるように、を心がけて翻訳しています。
雑誌は、『クチーナ・イタリアーナ』、『サーレ・エ・ペペ』が中心。
現在、翻訳のペースを上げて、2ヶ月分ずつ訳しています。

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    『ラ・クチーナ・イタリアーナ』=C 『サーレ・エ・ペペ』=S
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総合解説






今月(2019年3/4月号)の記事は‥。


■最初の記事は

【リチェッタ】


『クチーナ・イタリアーナ』のリチェッタ/3・4月の料理 [C]


ゴルゴンゾーラとリコッタのカネロニ スカンピと唐辛子のアサシンのスパゲッティ タコの赤ワインのブラザート、マヨネーズ添え プンタレッレのサラダ トリッパ・フリッタとこしょう風味のマヨネーズ クラッフィン
ゴルゴンゾーラとリコッタのカネロニ スカンピと唐辛子のアサシンのスパゲッティ タコの赤ワインのブラザート、マヨネーズ添え プンタレッレのサラダ トリッパ・フリッタとこしょう風味のマヨネーズ クラッフィン


・ブログ「イタリア料理ほんやく三昧」の関連記事:
パン粉の深い世界。パンフォカッチャて何?
パンのようにふんわりでフォカッチャのように香ばしいパンフォカッチャ。そのパン粉は?
殺し屋のスパゲッティは鉄のフライパンで情け容赦なく強火でスパゲッティを炒める。焦げそうでも殺し屋の冷静さと忍耐力が要求されるのだ。
アサシン・スパゲッティのポイントはパスタ・リゾッタータ。
ボットーニ・リガーティ。ストライプのポイントは色を組み合わせるセンス。
流行らせたくて作ったのがあからさまなクラッフィン。多分生ハムに合う。



【地方料理】■モリーゼ/手打ちパスタとチーズで知られる農村部 [C]
カョカバッロ・ファルチート
カョカバッロ・ファルチート


・ブログ「イタリア料理ほんやく三昧」の関連記事:
50年前まで州の主要な収入源となる産業は羊飼いと農業だった州、モリーゼ。
モリーゼの家畜に囲まれた暮らし。
観光大国イタリアで、行きにくさナンバーワンの州、モリーゼ。からかわれすぎていじられても笑いで返す。
カチョカバッロのコトレッタ。ナポリのイン・カロッツァと比べると、かなり農家っぽくて素朴。
硬質小麦のパスタは、プーリアのオレッキエッテ、モリーゼのカバテッリ、カンパーニアやシチリアのスパゲッティが本家だった。
モリーゼの村のサン・ジュゼッペの料理は質素で素朴だけどあったかさが伝わってくる。



【食文化】■プレブジョン/リグーリアのミステリアスな名前の野草のミックス [C]

・ブログ「イタリア料理ほんやく三昧」の関連記事:
百種類のハーブを1枚ずつ加えるチェント・エルベのフリッタータ。ジェノバのトルタのベース、パスタ・マッタ。




【リチェッタ】■パスクア
/春を象徴する復活祭の意味 [S]
子羊の背肉のロースト、グリーンピースとピスタチオ詰め ソラマメ、ミント、リコッタのオムレツ
子羊の背肉のロースト、
グリーンピースとピス
タチオ詰め
ソラマメ、ミント、リコッタ
のオムレツ

・ブログ「イタリア料理ほんやく三昧」の関連記事:
アブルッツォで一番の店と言われるヴィッラ・マイエッラのシェフのパスクア料理の説明は、超面白い。
アブルツォのパスクアのプランゾのアペタイザーはチーズのフィアドーニ。チーズは世界で唯一豚のレンネットで作るペコリーノ。
アブルッツォ人に溺愛されてる子羊の内蔵料理、マッツァレッレ。イタリアのチーズボール、パロッテ・カーチョ・エ・オーヴェ。
アバッキオのブロデッタートがこの本で一番美味し料理と言い切るローマ料理の本。お薦めです。
子羊のオーブン焼き、フリット、バーベキュー、素朴にダイナミックに焼くのが美味しそう。
ローマの繁盛店ロッショーリの子羊料理はこだわりのパンのパン粉をつけて揚げるフリットのプンタレッレ添え。
カーチョ・エ・オーヴァはスープや焼き汁をつないでとろみをつけるテクニック。スローフードの店のローマの田舎料理版カーチョ・エ・オーヴァ。
子羊肉じゃなくて卵とリグーリアの発酵させない生地、パスタ・マッタが主役のトルタ・パスクアリーナ。
マンジャフォーリエ(葉っぱ好き)とからかわれたナポリ人に愛された野菜と肉のご馳走スープ、ミネストラ・マリタータ。
イースター・エッグはイタリアではパンを卵で飾るスタイルに進化した。サルデーニャのコッコーイもナポリのカザティエッロも主役はパンだった。
カザティエッロはナポリではぽっちゃりさんのこと。軽い食べ物ではない。
カザティエッロには頑固者という意味もあった。ぽっちゃりした頑固者のことらしい。結局、大好きなんじゃない。
復活祭のピッツァをウイーンの宮廷が作るとこうなる。トリエステのピンツァ。
香水には欠かせないカラブリアのベルガモット。もちろんあのブランドの香水にも。
フロッラ生地のカラブリアのビスコッティ、ネピテッレ。まぶたを模したドルチェ。



【地方料理】■
復活祭の伝統料理/イタリア各地に伝えられているパスクアの料理 [C]
トルタ・パスクアリーナ(リグーリア) ピニャート・マリタート(カンパーニア)
トルタ・パスクアリーナ(リグー
リア)
ピニャート・マリタート(カンパーニア)



テイクアウトのプランゾ/鉄道の旅やショッピング後のテイクアウトの気軽な食事 [S]
モルタデッラ、ピスタチオ、トマトのフォカッチーネ 鶏肉のコトレッタと新じゃがのカルピオーネ
モルタデッラ、ピスタチオ、トマ
トのフォカッチーネ
鶏肉のコトレッタと新じゃがのカルピ
オーネ



マルタリアーティ/ベールのように薄く伸ばした麺とソースの組み合わせ [S]
エビとピスタチオペーストのストラッチェッティ ソラマメ、グリーンピース、ミントバターのマルタリアーティ
エビとピスタチオペース
トのストラッチェッティ
ソラマメ、グリーンピース、ミントバターの
マルタリアーティ

・ブログ「イタリア料理ほんやく三昧」の関連記事:
冬のパスタ、ひよこ豆とマルタリアーティのズッパ。マルタリアーティは冬のミネストラにぴったり。
自然の中で家畜たちと共に過ごし、手を粉と卵まみれにする暮らしは計り知れない喜びだった。ブルーノ・バルビエリシェフの子供時代
パッパルデッレはトスカーナのタリアテッレだった。と言うことはトスカーナのマルタリアーティはパッパルデッレの切れ端。
忘れているようだが、人間は猟師だ。狩りの目的は新鮮な肉と暖かい毛皮を手に入れること。だが、料理人にはさらに目指すものがある。
ラザーニャ生地のバリエーション、ストラッチェッティはぼろきれというひどい名前だけど、ぶきっちょさんでも簡単に作れます。
パスタ同様アラブから伝わったシチリアのピスタチオはペーストの調理方法と出会って世界中に広まった。
シチリア名物で作るペースト・トラパネーゼは、思い出も詰まった保存できるお土産。
ペーストとエビのスパゲッティは、“ペスト・エ・ガンベリ”と略称で呼ばれるほど人気で、実はジェノバではなくシチリアを代表するパスタだった。



【ガイド】■キアンティ
/トスカーナの村やカンティーナで黒い雄鶏を巡る旅[C]
パンツァーノのコンカ・ドーロ
パンツァーノのコンカ・ドーロ

・ブログ「イタリア料理ほんやく三昧」の関連記事:
世界が憧れるイタリア料理とワインがある場所、トスカーナ
キアンティとシエナの争いを解決した方法は、マキャベリズムのわかりやすい実例。
『ルフィーノのトスカーナ』はリチェッタが1つもないトスカーナ料理書の傑作。ルフィーノは何を伝えたかったのか。



【地方料理】■ニョッコ・フリット
/サルーミに組み合わせるモデナのスペチャリタ[S]
モデナの伝統的なサルーミの盛り合わせ
モデナの伝統的なサルーミの盛り合わせ


・ブログ「イタリア料理ほんやく三昧」の関連記事:
エミリア・ロマーニャのソールフード、ニョッコ・フリット。バールのカプチーノにも生ハムにも必ず2個添える。
イタリア料理入門 肉の前菜Antipasto di carne イタリア料理の最初の一歩はこの料理。
モデナのおばちゃんは、ランブルスコの消せない染みができたら洗ってお陽さまにあてて干せば、太陽が染みを食べてくれるよ、って教える。


【地方料理】■じゃがいものフリーコフリウリ地方のチーズがベースの山の名物 [S]
じゃがいものフリーコ
じゃがいものフリーコ


【地方料理】■カッサータ・インフォルナータ/ナポリの復活祭の伝統のスペチャリタ [S]

カッサータ・インフォルナータ
カッサータ・インフォルナータ

・ブログ「イタリア料理ほんやく三昧」の関連記事:
シチリアのカッサータの特徴は、アラブから伝わったアーモンドで作るマジパンの存在。マジパンを使わないカッサータもある。
カンパーニアから世界中に広まったリキュール、ストレーガ。


【地方料理】

リヴィエラ・ポネンテの味/リグーリア西海岸 [S]

オネリアの港
オネリアの港

・ブログ「イタリア料理ほんやく三昧」の関連記事:
リビエラ・ポネンテは、かつては南の人が出稼ぎに行った北の工業地帯から、リッチなシニアが太陽と花を求めてやってくるパラダイス。
ファリナータは高温の薪の竈で焼くので、ピッツェリアのファリナータが美味しいと言われている。
うさぎのフリット見てたらフライドチキン食べたくなった。昔、農家では鶏とうさぎを一緒に飼っていた。
リグーリア風ピッツァ、サルデナイアはピッツァじゃなくてフオカッチャ。
ジェノバ風フリットミストには欠かせない玉ねぎのフリッター、フリッシュー。
カメリエーレの話は芸人なみに面白いけど、時にはすべる。


【グルメガイド】

パレルモ/若者たちが起こす街の食文化のルネサンス [C]

パレルモのカーポ市場
パレルモのカーポ市場

・ブログ「イタリア料理ほんやく三昧」の関連記事:
パレルモはドレスアップの方法を知らない美女だって。その心は、見せ方を知らないが、最後には驚かされる。
パレルモのバロックな交差点、クアトロ・カンティはシチリアのトレンドの発信地。
パレルモの市場の裏にはビストロ・レトロ・ボッテガと呼ばれる人気の旨い店がある。


■ブログ解説/

・ブログ「イタリア料理ほんやく三昧」の関連記事:
ミニトマトのコンフィとブッラータの前菜。
1月6日の王冠型のバロックなドルチェ、ブチャラティ。
ガンベロ・ロッソの新作、『プレミアーテ・トラットリエ』
『プレミアーテ・トラットリエ』から、プーリアのトラットリア
新入荷本『現代ミラノ料理』、アレンジ自在なカリフラワーは、国際都市にふさわしい野菜だった。
@Maso dello Speck


アルト・アディジェの生ハム。
一見すると、アルプス地方も地中海も、生ハムは同じもののようだが、
味見する、北と南の違いがはっきりわかる。
北の生ハムは、貴重で効果な塩より豊富にある木でスモークするので、甘い。
北の生ハムの代表、スペックは、塩気の強い生ハムに慣れていると
とてもデリケートで甘く感じる。

詳しくはこちらのページで。

milk and honeyはジョン・レノンの最後のアルバムのタイトルだけど、
ミルクと蜂蜜とは、豊かな土地のこと。
この写真の地、バッレ・デル・ベリチェも、ミルクと蜂蜜の地と呼ばれる。
シチリアのヤギの放牧の中心地だけに、山羊のミルクの地なのは間違いない。
放牧地の草と花だけ食べてミルクを出す山羊と、
放牧地の花から集められた蜂蜜。
どちらも豊かな自然が必要。
ヤギのミルクと蜂蜜ができる土地は、生態系が保たれている地。
valle_del_belice
photo by ggBO
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昭和の人間には、リコッタと言えばリコッタクリーム。
さらにはゴッドファーザーのカンノーリだけど、
今時の人は、パンケーキかも。
初めてリコッタ・パンケーという名前を知った時は、魔法の食べ物みたいに美味しそうに思えた。
しかもあっという間に広まったのには驚いた。
シチリアの羊飼いの伝統の山羊のミルクのチーズの名前が広まるなんて、
時代は変わるなあ。
mr.jones pancakes 2
photo by chotda
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シチリアのドルチェに欠かせないリコッタクリーム。
リコッタの味は山羊が放牧地で食べた牧草で決まる。
草だけ食べて美味しいミルクを出す山羊はすごいけど、
考えてみたら、放牧されてる山羊なんて、一度も見たことない。
シチリアの放牧地の山羊の群れは、映画の中の世界だなあ。
Pecore al pascolo
photo by Paolo Baviera
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リコッタはチーズを作るときにできる乳清を再加熱して作る乳製品で。厳密にはチーズではない。
代表的なイタリアのリコッタ、リコッタ・ロマーナは主に羊の乳清から作り、
リコッタ・ピエモンテーゼは牛乳の乳清から作る。
この写真のリコッタは、羊のリコッタ。
見た目からは簡単には区別できないが、羊の乳清と牛の乳清では出来上がりのリコッタの味が違う。
水分の量も決めの細かさも違うらしい。
Goats Milk Ricotta
photo by Rebecca Siegel
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復活祭の時期になると南伊のパスティッチェリアに登場するマジパンの子羊、ペコレッラ。
子羊は復活祭料理の定番の食材だが、最近ではその愛らしさから、動物虐待とも言われ、
アバッキオなど子羊肉に抵抗感がある人も増えているとか。
マジパンの子羊は職人の腕次第でいくらでもリアルに、または可愛くなる。
この子羊はゴージャスさを追求しすぎたのが、ちょっとボルゾイみたい。
中にはピスタチオのペーストが詰まっているけど、食べられないかも・・・。
La pecorella (di) Pasquale - The small sheep (of) Pasquale
photo by Janos Korom Dr.Rocco Lucatorto
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アルティジャナーレなパスタの代表的産地、グラニャーノ。
パスタをゆっくり乾燥させるために、街の通りの形も替えた。
世界的に類を見ない街から生み出されるパスタは、フランスの偉大な料理人、
アントナン・カレームにも認められた。
オーブンで焼いても崩れないパスタとして評価されたのだ。
その結果、グラニャーノのパスタは世界的なパスタになり、
結果的にイタリアのパスタも認められた。
フランスを超えることを夢見ていたイタリア料理界には革命的な出来事だった。
Gragnano (54)
photo by Rocco Lucatorto
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ボンゴレは海辺の街ならどこでも美味しいレストランがある。
ガンベロ・ロッソがかつてイタリアのナンバー1ボンゴレに選んだのは
トスカーナの店、2位はマルケの店だった。
そしてどちらの店も、グラニャーノのパスタを使っていた。
そのブランド、ジェラルド・ディ・ノートお薦めのボンゴレ用のパスタはスパゲットーニ。
この写真の料理はアーリオ・オーリオ。
シンプルでベーシックなソースほど、太いスパゲットーニが合う。
Spaghetti aglio e olio
photo by Thommy Weiss
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スカンピはこのままだと食べにくそうだけど、殻とハサミを取るとただのエビ。
殻をむいたスカンピのパスタはエビのパスタにしか見えないけど、
フリウリ・ベネチア・ジューリアには、
まるごとのスカンピをトマトで煮たパスタソース、
アッラ・ブーザラというのがある。
スカンピの殻を手でむきながら食べるのは、最高に美味しそう。
Scampi
photo by RichKnowles
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ちょっと色がぼやけているけど、鮮やかな赤い色と豊かな風味で知られる地中海の高級エビ、
マザーラのガンベロ・ロッソ。
デリケートな風味を味わうなら生が一番。
漁師町のこの地方では、昔から魚は生が一番、と言われてきた。
シチリアの東の端、マルサラの南にあるこの街は、対岸のチュニジアから200kmしか離れていない。
Mazara shrimp
photo by judywitts
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ナポリの魚市場のタコのせり。
ナポリ料理を象徴するタコのせりは真剣さがどこか違うような雰囲気。
一番美味しいタコを手に入れようとみんな吟味しているんだろうなあ。
タコと言えばナポリというプライドも強そう。
そう言えば、タコをゆでる時コルクを入れる奇妙な習慣は、
なぜ?と思われながらナポリ人と一緒に世界中に広まった。
Fischmarkt
photo by bzmch
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パスタ・アッラ・ペスカトーラは、世界中に広まった代表的イタリア料理の1品。
イタリア中の海辺のレストランのスペチャリタ。
漁師風というその名の通り、具は漁の成果次第だけど、そのベースになっているのはアサリ。
ボンゴレを一段とゴージャスにしたご馳走感があるパスタ。
Fisherman's Pasta (Spaghetti Seafood)
photo by Luis Paes
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ベネチアのリアルト市場です。
名所巡りのついでに観光気分で立ち寄ることもできるが、
この市場はベネチアの伝統料理を支えている重要な市場。
その市場を支えるのが代々に渡って店を開いている人たち。
ベネチア料理の生き字引でもある。
.
photo by Aubrey Dunnuck
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ナポリの名物、ボンゴレ。
もろん、ナポリだけじゃなくイタリア中の海の近くの店のシェフの得意料理だ。
ナポリではボンゴレ・ビアンコが一般的だが、トマトはさすが産地だけあって、
ボンゴレ・ロッソにはピエンノロのミニトマトなど美味しくて貴重なナポリならではのトマトを使う。
砂抜きの仕方も、人それぞれ個性的。多分、シェフの数だけリチェッタがある。
pasta vongole
photo by Sami Keinanen
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ギリシャのアイギナ島は、ピスタチオやぶどうの栽培で知られるエーゲ海の島。
一番高い山は標高531mの活動していない火山で、島は火山性の土壌。
ピスタチオは中央アジア原産で、ローマ経由でヨーロッパ中に広まった。
鮮やかな緑色をしているが、熟す過程で赤い班ができる。
ピスタチオが熟すとエトナの山麓は赤く染まる。
Pistachio
photo by Andrew
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昔は、シーフードのパスタと言えば、アッラ・ペスカトーラと呼んでいたが、
今は、アッロ・スコッリオ(岩礁)という呼び方が増えたような気がする。
使い方は料理人の気分次第で、漁師風でも、岩礁のパスタでも、どちらも正しい。
時代は動いてるなあ。
Carboidrato violento is the way. Allo scoglio, is the right way.  #tantopoivadoacorrere #dapaura #ciaoproprio #picoftheday #bestoftheday #foodporn #foodoftheday #foodblogger #foodfashion__ig #insta_foodandplaces #igersroma #instalike #instamoment #instada
photo by sriram bala
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エトナ山とブロンテのピスタチオの樹海をバックに走る、エトナ周遊鉄道。
エトナの土壌はぶどうやピスタチオの栽培に適している。
エトナは生物多様性のるつぼと言われる。
ワインが有名になると観光業成長し、ホテルやレストランが増えた。
その結果エトナと美食が結びつき、より一層、観光客に人気になった。
シチリア料理は農民文化と貴族社会がミックスされて生まれた。
シチリア島部のシェフは挑戦的な人が多いことでも知られている。
IT - Bronte
photo by Neel Bechtiger
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エトナ山を代表するワイン品種、ネレッロ・マスカレーゼ種の樹。
カメラマンは、どうやったらこんな形に育つんだと、
蛇のように曲がりくねった樹の形が気になった様子。
私は、ぶどうの房が洗濯ばさみで止められている大雑把さに目が釘付けに。
よほど土地が肥えているのか、ぶどうの房が育ちすぎたのかな。
Nerello Mascalese
photo by Jameson Fink
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エトナ山はヨーロッパで最大の活火山。
ということは当然、シチリアで最大の火山。
紀元前5世紀以来、数多くの噴火を繰り返している。
これは2016年3月の噴火。
エトナさんの標高は3350m。富士山は3776m。
富士山クラスの山が噴火していると思うと怖いが、地元の人たちは、火山の恵に感謝しながら共存している。
Etna Marzo 2016
photo by Jameson Fink
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イタリアで人気の春野菜は、北はアスパラガス、南はソラマメ、
そして中部はチコーリア。
チコーリアはキク科の植物でラディッキオやベルギーチコリなど様々な種類があるが、
ほろ苦さがあるのが特徴。
ローマでは一番人気がある春野菜。
プンタレッレはローマの名物野菜で、カタローニャというチコーリアの若芽。
プンタレッレを取った後の葉、チコーリアは、
アンチョビソースをかけるプンタレッレとは違い、
アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノで炒めて食べる。
Mercado de Testaccio. Roma
photo by Antonio Cinotti
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見慣れた糸杉の丘とは違うが、
これもトスカーナの風景。
ティレニア海沿いのマレンマ地方の名物、ブッテリと呼ばれるカウボーイたち。
観光客が押し寄せるトスカーナで、人々が出て行こうとした数少ない地方、マレンマ地方。
地中海の手つかずの自然が残った、ワイルドな地方だった。
Butteri in Maremma
photo by Antonio Cinotti
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私の暖炉という写真。
肉食の本場の人は、暖炉があると、肉を串焼きにしたくなる。
肉を串に指して、燃え続ける暖炉の火にかけたら、次に欲しくなるのは回転機。
串を自動でぐるぐる回してくれる。
この姿こそ、暖炉の完成形。記念写真撮りたくなる。
Il  Mio  Camino
photo by Fabio Ercolini
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おばあちゃんちの日曜日というタイトルの写真。
イタリアのおばあちゃんにとって、日曜日は一大イベント。
孫や親戚が総出で集まって、みんなでディナーを食べる日だ。
子どもたちにとって、ノンナの思い出は、日曜日のプランゾに集約されている。
きれいに掃除された部屋で、朝早くから料理を作るおばあちゃんの気合が伝わってくる写真。
Domenica dai nonni
photo by Gabriella
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これはヴィニャローラという料理。
ぶどう農家が、畝に植えた野菜で作る旬野菜のフライパン煮。
ローマのフラスカティで知られるカステッリ・ロマーニ地方の農民料理。
隣のトスカーナにもよく似た料理がある。
ソラマメとグリーンピースの料理だが、ローマ風だとロメインレタスがたっぷり入る。
シーザーサラダ以外のロメインレタスをたっぷり使う料理とも言えるのでは・・・。
La Vignarola at Dal Moro--the best thing I ate in Italy
photo by citymama
詳しくはこちらのページで。

フィレンツェの市庁舎、パラッツォ・ヴェッキオにそびえる塔。
フィレンツェのランドマーク適有名な塔だが、注目したいのは、そのてっぺん。
風見獅子と呼ばれるライオンの像が有名だが、
今回の話題は、そのライオンがしがみついている棒のほう。
気をつけて見たことなかったけど、先端はフィレンツェの紋章の菖蒲の形になっている。
あの菖蒲をこんな細いものでどうやって作るのか、
フィレンツェのアーティストの天才ぶりは、想像を超えている。
Torre d'Arnolfo
photo by Andrew Sides
詳しくはこちらのページで。

糸杉で縁取られたトスカーナの丘陵地。
糸杉は、フィレンツェ生まれのダヴィンチの名画にも度々登場するこの地方のシンボル。
トスカーナの春は、実は花粉症も運んでくる。
目が痒くなってくしゃみが出るようになると、ピクニックの季節だ。
プラトーネと呼ばれる美しい丘陵地に出かけて春の味覚を楽しむ。
Belveder
photo by JiriSebek.com
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アスパラガスは北イタリアの春の人気の野菜。
専用の細長い鍋で穂先が湯の外に出るように立てて入れてゆでる。
なのでアスパラガスを束ねた紐はゆで上がるまで外さず、縛ったままゆでる。
ゆでたアスパラガスをつかむ専用のトングもある。
asparagi?
photo by moon angel
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ソラマメとペコリーノは調理を必要としない手軽な春の組み合わせだが、
生で食べる以外にも、この組み合わせを堪能できる食べ方がある。
ペーストだ。
乳鉢でオイルを少しずつ加えながらじっくり気長にすり潰していたのは昔のこと。
今はミキサーで超お手軽にちゃちゃっと作る。
もう一つの春の味覚、グリーンピースも簡単にペーストになる。
pasta al pesto di baccelli (fave)
photo by Silvia
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ソラマメとパンチェッタはローマの春の名物。
生のソラマメは、グアンチャーレやベーコンなど豚の脂身と相性が良い。
豚の脂身とハーブの香りを溶け込ませた油が、ローマ名部のパスタのベースになる。
5月1日という、春の短い一瞬を戸外で楽しむ週間は、お花見と通じるところがあるかも。
#fave #fava #wlafava #pancetta #food cibo#insta #enjoy
photo by Caleb Lost
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スパゲッティのフリッタータは残ったパスタの有効利用のためにナポリで考えだされたストリートフード。
ストリートフードは、歩きながら手づかみで食べることができる軽食。
一年中気候が温暖で、大きな港があったために工場労働者が大勢いた大都市のナポリでは人気の料理。
スパゲッティを手づかみで食べる姿はナポリの庶民の食事風景として知られているが、
手づかみで食べる気軽さも受け入れられた。
Spaghetti frittata with baby wild arugula
photo by Alexandra Moss
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なすとピーマンはナス科の野菜で南イタリアに普及して、多くの名物料理が生まれたが、
原産地は全く違う。
なすはアラブ(またはインド)でピーマンは南米だ。
イタリアではアラブとの関係が深いシチリアでなすが広まった。
一方ピーマンは、ナポリでとても愛されている。
ピーマンだけでなく、唐辛子も人気で、ナポリでは幸運をもたらして悪運を払うと信じられている。
Untitled
photo by Bruno
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ノルマ風パスタはシチリアを代表するなすのパスタだが、
料理の名前にノルマとあるので、
なすより作曲家のベッリーニの方が注目されがち。
しかもこのパスタとオペラのノルマはなんの関係もない。
そもそも、ナスとリコッタのパスタを食べた貴族の女性が、
思わずノルマだわと叫んだことから、なぜかパスタの名前として世界中に広まった。
ノルマは当時の貴族の女性の間で美しくて超お気に入り、という意味の言葉だった。
いわゆる食リポの名言がバズったんですね。
Pasta alla Norma (7)
photo by Laissez Fare
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今日のブログのお題はピクニックに持っていける料理だった。
なすのパルミジャーナを紹介しようと思ったら、ピクニックどころか宇宙まで持っていける料理だった。
ナサの宇宙食に選ばれて、野口さんと同じミッションでつい最近まで国際宇宙ステーションにあったらしい。
料理を紹介しているマイケル・ホプキンス宇宙飛行士はアメリカ人。
ナスのパルミジャーナが宇宙食になる時代になったんだなあ。
Astronaut Chris Cassidy holds a Parmigiana di Melanzane meal packet
photo by NASA Johnson
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シチリアのピッツェッテとの出会いは、なかなか衝撃的で、今もはっきり覚えている。
ミラノで乗ったタクシーの運転手が、空腹なので行きつけのパン屋に寄りたい、というのだ。
別に急いでもいなかったのでごゆっくりどうぞと付き合ったら、お客の私の分もパンを買ってくれた。
それがピッツェッテだった。
タクシーの運転手が仕事中に行きたくなるパン屋なんて、美味しくないわけがない。
一生忘れられなくなるくらい美味しかった。
ミラノのパンはなんて美味しいんだとびっくりした。
ピッツェッテがシチリアの惣菜屋の名物ということは、かなり後に知った。
幸せな出会いだった。
pizzette
photo by fugzu
詳しくはこちらのページで。

イタリアのハイブランド、ミッソーニとアディダスのコラボで生まれたスニーカー。
両者にどんな繋がりがと不思議だが、実は、ミッソーニの創業者夫妻はロンドンオリンピックで出会った。
ロンバルディア出身の少女がウェンブリー・スタジアムで出会った長身のハンサムなアスリートと結婚してミッソーニができたのだった。
それにしてもこのスニーカー、色鮮やかなジグザグ模様のニットが特徴のブランドイメージをロゴマークなしでも明確に伝えている。
きれいだなあ。
Spring means new shoes for me and my Queen aka @twittyvsam ?????????? #spring #springshoes #sneakers #sneakerhead #adidas #zx #zxflux #zxfluxteam #adidasflux #converse #missoni #conversexmissoni #gbgftw #vscocam #vscogrid #vsc
photo by Patrik Ekstrand
詳しくはこちらのページで。

カラブリアの名物サラミ、ンドゥイヤ。
豚肉と脂身の腸詰めだがクリーム状で塗ることができる。
さらに唐辛子パウダーが30%加えられているが、
激辛ではない。
好きな人は大好きになる、ファンが多い腸詰め。
パンに塗ったり、パスタソースに。
脂身が溶ける程度に温めていただく。
Sea Salt Focaccia with 'Nduja - Tribute Pizza
photo by Kirk K
詳しくはこちらのページで。

世界にはいろんな宗教がある。
立派な髭をはやして黒い帽子をかぶり、
何やら緑色の物体を真剣に吟味しているのは、ユダヤ教のラビたち。
この緑色のものはチェードロというミカン科の果物。英語ではシトロン。
シチリアとカラブリアの一部でしか育たない果実だが、最大の得意客はラビ。
なんでも聖書に毎年一番美しいチェードロの枝を捧げよ、と書かれているんだって。
ラビたちは毎年個人的にカラブリアを訪れて完璧なチェードロを探しているそうだ。
citrons
photo by amir appel
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イタリアで一番取扱量が多い港はジェノバかと思ったら、ジョイア・タウロの港だった。
カラブリアにある。
美しいビーチには不似合いな巨大な貨物船が、ティレニア海沿いの沖を通り過ぎていく。
イタリアで最大でヨーロッパでも7番目に忙しい港だとか。
イタリアから世界中に運ばれる貨物は、カラブリアののどかなビーチの前を通って運ばれてきていたのか。
Gioia: foto di Michele Marino
photo by Lucio Rodino'
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このカニは、クモガニという品種。
その名の通り蜘蛛そっくりで、気持ち悪いので、一番気持ち悪くない写真を選んでみた。
クモガニはズワイガニの一種で、こう見えても美味しい。
クモガニはイタリア語ではグランセオラ。地方によってはマルゲリータ・ディ・マーレと呼ぶ。
蟹のパスタは、クモガニのパスタのこと。
どう盛り付けるかで個性とセンスが出る。
Big old crab
photo by The_Gut
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ペーストのトレネッテ。
この写真を撮ったのはスペインの人。
ペーストとトレネッテの組み合わせはよく知られた完璧な組み合わせ。
ペーストにさやいんげんとじゃがいもを加えるとさらに完璧。
ジェノバを代表する夏のパスタになる。
トレネッテはタリアテッレに似た平らな麺だが、タリアテッレより幅が細くて厚い。
さらに卵が入らないのが大きな違い。
Trenette al Pesto
photo by Joan
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穴あきパスタのブカティーニ。
こうしてみるとかなり太い。
穴が空いているパスタは、すすると音が鳴ったりしてかなり食べにくい。
そのせいか最近の日本ではあまりお目にからなくなったなあ。
南イタリアでは、ジーティやカンデーレなど各種の穴開きパスタがまだ現役。
Bucatini
photo by Joy
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地中海で品種改良されたものが多いアブラナ科の野菜。
ブロッコリーやカリフラワー、キャベツもその仲間。
カリフラワーやサボイキャベツはミラノで人気の野菜。
カリフラワーのパスタはブカティーニと組み合わせるシチリアのパスタ。
ブロッコリーのパスタとは違った麺が合うソース。
cauliflower_3 ways-DSC_0031-2
photo by Joan Nova
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個性的な野菜、ロマネスコ。
その名の通り、ローマの名物野菜だけど、正式名は、ブロッコロ・ロマネスコ。
つまりブロッコリー。
ブロッコリーはアブラナ科の野菜。
アブラナ科と言えばキャベツ。
キャベツもブロッコリーもそしておそらくロマネスコも、地中海で品種改良されて生まれた野菜。
地中海が原産地の野菜が多いというのは、ちょっと意外。
イタリア野菜って以外と多いのかも。
broccolo romanesco
photo by altotemi
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これはアマルフィの街。
ナポリの近くには、世界中の人が憧れる夢のような
リゾート地や高級ホテルが集中している。
中でも、カプリとアマルフィ海岸は、一度はいってみたい高級リゾート。
庶民の街の代表のようなナポリの近くにある天国のような別世界。
素晴らしい立地の館はロシアの王族が所有していたものが多い。
amalfi
photo by rey perezoso
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ミシュランはフランス人の好みの影響が強いが、世界中の人にとってレストランを判断する大きな基準。
若手オーナシェフの協会JREもフランス系の団体だが、その料理はイタリアでも高く評価されている。
写真の料理はシカゴのミシュラン2つ星店、オリオールのもの。
料理やサービスには、フランスだけでなく、アジアの影響も見られる。
国籍がどうこう言ってる時代じゃなくなったなあ。
1) BEAUSOLEIL OYSTER mangalica consomme, smoked finger lime and borage 2) JAMON MANGALICA black walnut, egg yolk and quince
photo by Lou Stejskal
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アブルッツォの食文化を象徴する料理、アッロスティチーニ。
羊飼いの伝統から生まれた子羊肉の炭焼きだが、
世界的に大人気になって、伝統が大幅に揺らいでいる。
写真の奥にある、陶器の容器は、串を入れるもの。
誰かが導入したら、あっと言う間に広まったらしい。
この写真には、アブルッツォのあまり知られていない伝統も写っている。
アッロスティチーニに添えるのは、ガーリックトーストと微発泡の赤ワイン。
arrosticini
photo by Fabio Colombari
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ミネストローネは様々な野菜や豆のミックススープ。
具の種類が豊富だと美味しそうだが、その分、作るのも大変。
そう思うのはイタリアの今どきの主婦も同様のよう。
このミックス野菜はローマのテスタッチョの市場で売られていた。
下ごしらえ済みの豆と野菜のミックス。煮るだけでいいなんて・・・。
伝統料理の中には、すべて違う味付けで煮てから豆をミックスするミネストローネもある。
肉が入らない質素な料理と言うが、たっぷり手間をかけて逆に豪華に思える。
Mercado de Testaccio. Roma
photo by dpotera
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アメリカの感謝祭の料理といえば、七面鳥とグレービーソース。
イタリアにも七面鳥料理はあるが、アブルッツォには、ちょっと変わった煮こごりスタイルの料理がある。
この料理は、アームストロング船長の宇宙食に選ばれて月まで行った。
栄養価や保存性などが調査されて、何百という候補の中から選ばれたという。
アブルッツォの人、全然自慢しないから、まったく知らなかった。
Making #food.  #gravy #turkey #Thanksgiving #friends
photo by merri
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可憐なすずらんの花。
フランスの人はこの花から5月1日のメーデーを連想する。
アブルッツォの人は、5月1日からは、この日にだけ作るヴィルトゥという名のリッチなミネストローネを連想する。
ヴィルトゥは、直訳すると7大徳。
キリスト教の教義に関わる難しい言葉。
でも、イタリアの某カリスマシェフは7人の美女と訳した。
当意即妙な訳に絶句。
この自由な発送力は、天才シェフならではだなあ。
First of May soon....
photo by Floyd
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別の時代にタイムスリップか転生でもしたみたいな女性たち。
これからアッシジの祭り、
カレンディマッジョで時代物のコスチュームでパレードします。
中世の格好をさせたらイタリア人にはかないません。
parade duo
photo by la fattina
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サルデーニャの名物料理、アサリのフレーグラのルーツは、チュニジアのクスクス。
セモリナ粉と水をこすりあわせて小さな粒にする。
シチリアのクスクスのルーツも同じ。
リグーリアにはスクックツーというクスクスによく似たセモリナ粉のパスタがある。
北アフリカとリグーリアの文化がつながっていることの証明。
ちなみに、どれもスープ用のパスタ。
スクックツーはミネストローネに入れる。
clams with fregula 2
photo by lisa angulo reid
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ここ数日、フリアリエッリのことを訳していて、だんだんわかってきました。
これは野生のブロッコリー、つまりワイルド・ブロッコリー。
カンパーニアでも栽培できる地域が限られていて、
場所によって名前が変わる奇妙な野菜。
太くて硬い茎は取り除いて柔らかい葉を食べるので、
たっぷり出る食べられない部分をおいしくいただけるかどうかは、
ナポリの料理名人の条件。
naples
photo by judywitts
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フリアリエッリをシンプルににんにくで炒めた一品。
この野菜はワイルドブロッコリー。栽培地域が限られ、ナポリの農業を象徴する野菜なんだとか。
ナポリの農家出身の某有名シェフはフリアリエッリの茎や切り落としが大好きで、
オリジナルの料理をあれこれ考え出している。
残り物を有効利用するのはナポリの農民料理の特徴。
Friariello emigrante (the real thing)
photo by Tee-tina
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いちごとベーコンのクロスティーニ。
クロスティーニは、前菜からデザートまで、制約なく、なんでもできる。
残り物を無駄なく使って、しかも手で食べる気さくな料理。
Foodlander Recipe: Strawberry Crostini with Bacon
photo by FOODLANDER
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リモンチェッロは、カンパーニアでその味を知ると、手作りしたくなる飲み物。
レモンの葉は精油が豊富なので、葉っぱからでもリモンチェッロと同じ味のリキュールを作ることができる。
でも、ずらっと並ぶリモンチェッロを見ていて気がついた。
この美しい輝くような陽気な黄色は、葉っぱじゃ出せない。
カンパーニアの夢のようなバカンスの思い出を呼び覚ますのは、この黄色だったんだ。
Limoncello
photo by Sonse
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星付きシェフのバーベキューディナーのレシピを訳していて、
次から次へと新しいアイデアが溢れ出てくる様子に脱帽しました。
灰ににんにくを埋めたり炭にバジリコを入れたり、
はてはマカロニ・ブリュレなる料理も。
ゆでたマカロニをミニトマトと一緒に網で焼き、仕上げにトマトと混ぜて誰も見たことがない1品に。
この写真はクレーム・ブリュレですが、ブリュレはクリームを焼くだけじゃない、と自由な発想になると、
スパゲッティを焼いても、と考えるのはごく自然な流れ。
世の中には、スパゲッティ・ブリュレなる料理がすでに出回っていました。
Creme Brulle
photo by PineOceanWorld
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これはもちろんキムチ。
キムチは野菜を唐辛子と塩で乳酸発酵させた漬物。
乳酸発酵は旨味が増すんだとか。
トウガラシの赤い色や旨味というキーワードはトマトを連想させます。
旨味の概念が広まりつつあるイタリアで、
トマトを乳酸発酵させた漬物を誰かが考え出すのは時間の問題と思ってましたが、
バーベキューが大好きなトスカーナのシェフが考え出したのは、
発酵トマトを詰めたレタスのグリル。
なるほどキムチをイタリアンにするとこうなるのか。
Amy's kimchi
photo by maangchi
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うちの菜園で育てました、と書かれているのは、
セロリみたいな、果物のような野菜、ルバーブ。
日本でも、イタリアでもあまり馴染みはないけれど、
栽培を広めたのはイギリス人。
イギリス人にとっては懐かしい故郷の味。
ローマのイギリス大使館では、庭の庭園で育てています。
ルバーブのコンポートは、イギリスからの客にも大使館のスタッフにも人気のデザート。
Rhubarb
photo by Farrukh
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イギリスの代表的な伝統料理、ローストビーフ。
スライスして盛り付けるのはシェフの役目。
塊肉を焼くだけの一見シンプルな料理だけに、
アレンジは工夫次第で無限にできる。
イギリス大使館のシェフは、海鮮醤を使った。
海鮮醤はペキンダックに使われる香港ではとてもポピュラーなソース。
海鮮醤という名前でもシーフードは入っていない。
Roast Beef
photo by Fiona Henderson
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大使館の仕事は国際的なイベントやパーティーの連続。
これはローマのイギリス大使館で行われたスコットランドのラグビーチームのレセプション。
舞台となったのは、ヴォルコンスカヤ荘というロシアの王女が所有していたお屋敷。
遺跡に囲まれた邸宅は、劇的な高価も抜群。
記憶に残るレセプションになりそう。
大使館の料理人は料理で国際親善をバックアップする。
イタリア料理とお客の国の料理を熟知してアレンジする腕が求められる。
Scotland-Italy rugby reception
photo by UK in Italy
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南イタリアの質素な料理の説明でよく聞く言葉は、
イタリア料理は残り物を有効利用する料理、という言葉。
質素な残り物の代表は固くなったパン。
フリッタータは残り物の野菜やパンなど、なんでも使って美味しい料理にする。
高価なものも肉も一切使わないで夕食を作るポイントは、想像力。
これは南伊の人の得意分野。
Frittata
photo by Michael
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イスキアの八百屋の風景。
奥に雑然と積まれている緑の葉っぱは、
ナポリなどカンパーニアの人に愛されている野菜、フリアリエッリ。
フリッタータや付け合わせにして食べるけど、これだけ山盛りなのは、みんな大好きな野菜ということの現れ。
そういえば、北の人はナポリの人を葉っぱ喰い(マンジャフォーリエ)と呼んでからかったっけ。
naples
photo by judywitts
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スパゲッティと相性が良いソースは濃くてクリーミーなソース。
トマトは裏漉しするだけでこの状態になる。
トマトには多くの品種があるが、最適なのはサン・マルツァーノ。
実が締まっていて種が少なく、缶詰に加工するのに向いていた。
サン・マルツァーノは栽培に適する土壌が限られる。
最適だったのが、カンパーニアのサルネーゼ・ノチェリーノ地方。
以来、トマトソースのスパゲッティの聖地はナポリになった。
San Marzano Tomato
photo by florador
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一番シンプルなスパゲッテイはチーズとこょうのカーチョ・エ・へぺ。
北イタリアの生パスタの場合はバターとチーズのブッロ・エ・フォルマッジョ。
このパスタはアルフレードというローマの人気店の大ヒットパスタ、フェットゥッチーネ・アルフレード。
ブッロ・エ・フォルマッジョの代表的なパスタ。
Fettuccine Alfredo
photo by James
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トマトソースのスパゲッテイ。
パスタ・セッカの基本中の基本の組み合わせ。
スパゲッティはマルコポーロの伝説など、その歴史には謎が多いが、
現在ではアラブあたりで生まれて、シチリア、リグーリア、ナポリを経由して地中海北部に広まったという説が有力。
これは乾麺の大量生産化の歴史と重なる。
機械化と結びついて、形もソースも無限に生み出された。
Tomato Pasta
photo by Junya Ogura
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これはビーフンを作っている風景。
穴の空いた板を通して生地を細く麺状にたらしながら熱湯に落とす仕組み。
スパゲッティ作りも基本の仕組みは同じ。
生地を通す板はダイスと呼ばれ、ブロンズ製が考え出されてパスタの品質は飛躍的に上がった。
パスタ作りに起きた革命の一つだった。
ブロンズのダイスの発明で、パスタ産業に起きた変化は、
パスタをデザイナーとエンジニアが作るようになったこと。
Trafila per Noodles
photo by Du Hangst
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ご存知ナポリの人気キャラクター、プルチネッラ。
仮面喜劇の道化師で、ナポリを象徴する人気者。
でも実は、ナポリの最下層の庶民の姿なんだって。
彼が手づかみでスパゲッティを食べる姿は、
よく考えれば衝撃的だけど、そういう気取らないお茶目な姿が愛される。
彼が手づかみで口に放り込めるスパゲッティの硬さが、
ナポリ人が好きなアルデンテの硬さ、という説まである。
P1010072
photo by ivana
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このカワイイ写真のタイトルはアルデンテ。
スパゲッティがアルデンテかどうかは、普通写真ではわからないけど
これだけ遊んでもちぎれないなんて、確かにアルデンテのスパゲッティかも。
世の中にはアルデンテ以外にも同じような言い回しがあるって知ってた?
ちなみにアルデンテはナポリ人が好む麺の硬さ。
南伊ではもっと硬い麺が好まれるので、アル・キオードal chiodoにゆでる。
al dente
photo by EvelynGiggles
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撮り鉄は世界中にいるんだなあ。
この写真の貨物列車は、通称スパゲッティ・トレイン。
ラベンナの港から、バリラの工場があるパルマ近郊の町、ペドリニャーノまで、小麦を運んでいる。
貨車は小麦専用の特殊なもの。
あなたが食べたバリラのパスタも、この電車で運ばれた小麦から作られたかも。
ペドリニャーノのパスタの工場は世界最大級。
世界中に出荷される。
Spaghetti train...
photo by Antonio Martinetti
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ズブリゾラーナのベースは、このバターと小麦粉を手早く混ぜた生地。
英語ではショートクラスト・ペイストリーと言い、イタリア語ではパスタ・フロッラと呼ぶ。
パイやタルトのベースの生地。
ざっと混ぜるだけなので、初心者向きかも。
マンマやノンナだけでなく、誕生日ケーキを作るベビーシッターもこの種の生地作りのベテラン。
クリームを使わないズブリゾローナは子供が食べやすい、汚れにくいケーキ。
ということも、優秀な人ならもちろん知っている。
Shortcrust Pastry
photo by Edward Kimber
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マントヴァの名物ケーキ、トルタ・ズブリゾラーナ。 ベースはアーモンドととうもろこしの粉。
粒々が特徴のクランブルケーキなので、ナイフですぱっとは切らない。
粒々を活かす切り方は、パルミジャーノを切る時の方法。
なので切るときにはチーズカッターで割るのがお薦め。
torta sbrisolona
photo by F. Tronchin
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シチリアで毎年9月に開催されるクスクス祭りの光景。
クスクスは北アフリカのマグレブの国々の砂漠の民、ベルベル人の料理。
祭りには、国際親善や平和への願いも込められていて、実は壮大な意味合いがある祭りだった。
クスクスはユネスの文化遺産にも認定された。
極上のもてなしと大勢で料理を囲むパーティー料理でもある。
778_D7C3309_bis_Cous_Cous_Fest_2014
photo by Vater_fotografo
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クスクスはシチリア西海岸の家庭料理。
各家庭で粉からクスクスを作った。
このクスクスはおばあちゃんのクスクス。
つまりこの家では、ロブスターを1尾ドーンと入れたクスクスが、家庭の味として受け継がれてきた。
スープとクスクスを同時進行で一人で作るなんて、クスクス作りは長年の経験が詰まった大作。
Cuscus della nonna
photo by salvofiguccia
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カルパッチョはベネチアのハリーズ・バーで生まれた料理だけど、
有名になりすぎて、膨大なアレンジ料理が生まれた。
本家の生の牛肉はなぜかマイナーになりつつあって、今は魚や野菜のカルパッチョが主流。
このカルパッチョの盛り合わせは、牛肉、ビテッロ・トンナート、ポテトとエビの3種盛り。
つまり何でもあり。
#123 Tris di Antipasti
photo by Like_the_Grand_Canyon
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ミラノの冬のサボイキャベツと豚肉の煮込み料理、カスーラ。
ミラノの人は、キャベツは霜が降りると美味しくなると、寒い季節が到来するまでじっと待つ。
この料理には、豚の足、皮、耳、鼻など、肉じゃない部位も入る。
豚肉は捨てるところがないとは、イタリア中の田舎で言うこと。
さらに、カスーラに添えるのはポレンタが定番。
ミラノ料理には珍しいポレンタだが、この料理に添えられているポレンタの量からすると、
きっと大好きなんだね。
#cassoeula
photo by Alessandro
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プーリアの有名な観光地、マテーラやアルベロベッロを訪れると、
周囲が荒涼とした石の世界に囲まれていて、まるで別世界に足を踏み入れたよう。
でも、オリーブや小麦など、プーリアの美味しいものは、このムルジェ地方から生まれる。
イタリア料理は、小さな範囲ごとの土地の影響が大きいので、
周辺のバラエティ豊かな地理の勉強は必須。
それこそがイタリア料理の魅力。
Murgia
photo by Donato Mola
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ガンベロ・ロッソの新作は『ミリオーレ・トラットリエ』。
ガンベロ・ロッソが推すイタリアの最高のトラットリアを国中から集めた力作。
イタリア語と英語併記で、持ち運びしやすい小型本。
本気で世界中に広めようとしていると見た。
シチリアからは、この写真のパレルモ郊外の村にある店が選ばれた。
どんな田舎でも、旨い店があると聞けば取材に行く根性が溢れた本です。
Autumn in Castelbuono, Sicily
photo by Ralf Steinberger
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パレルモの市場で有名なヴァラッロ地区の風景。
何気ない街角のあらゆるものに、パレルモの真髄が詰まっているような地区。
よそ者にはまるで異世界。
市場の裏には、地元の人に人気の美味しい店が必ずある。
Autumn in Castelbuono, Sicily
photo by itadiego
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パレルモの旧市街のトラットリア。
遠目にも開放的で楽しそうだけど、
パレルモには、意外と都会的でオシャレな店が多い。
常に再生を繰り返す、若者たちのパワーが強い街。
trattoria built into the old city wall
photo by Jenni Konrad
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パレルモの有名観光ポイント、クアトロ・カンティ。
世界にはこんな美しいバロックな交差点もある。
パレルモは美人だけどドレスアップの仕方を知らない美女に例えられる。
見せ方を知らないんだそうだ。
Quattro Canti
photo by De kleine rode kater
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ベニスの高潮に襲われたサンマルコ広場で、
黙々とテーブルを片付けるカメリエーレ。
多分、世界最高峰の高級カフェのカメリエーレだと思うけど、
この姿には涙がにじむ。
ベニスは高潮で大打撃を受けた直後にコロナで追い打ち。
なんとか蘇ってほしい。
venice
photo by Roberto Trombetta
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